第5回のべらっくすの振り返り


短編小説の集い「のべらっくす」

 

なんとなく振り返りしてみる。

 

 

 


交差点 - OK 余裕

 

とりあえずネコに「何処に?」ってセリフを言わせたいっていうのがモチベーションだった気がする。突き放すつもりはなかったんだけど、いや突き放すつもりだったのか。ザクッと流れが切れる終わり方にしようと思ったのです。侍が竹を刀で切ってゆっくり竹が分断していく感じです。そういう終わり方が好きなのでしょう。小説ってドコで切るかで印象ガラッと変わりません?一文足すか足さないかで全然違うと思うんす。気のせいかな。

 

えーとちょっと脱線したんだけど、「何処に?」っていうセリフはどこからきたかというと、帰らない野良猫っていそうだな、っていう所から来ました。野良猫でも帰る場所、ここが俺の落ち着く場所ってもんがあると思うんですけど、中にはそんな場所は俺にはねぇよてか定住って落ち着かねぇしさぁ〜って、猫もいるんじゃないかっていう所から始まった気がします。まぁ人間から見た猫ですけどね。猫からしたらそもそも帰るって何すか?って話だったりするかもしれないわけですけどね。

 

そんで「何処に?」っていうセリフに肩透かしを喰らってまたそこから色々無駄に考えこんでしまうような青年に登場してもらった。だから現状に不満とか不安とか葛藤とか持ちながら病院に夜勤で勤務する青年にしました。夜の病院ってなんか色々考えてしまいそうだよなっていう。夜勤明けの朝の描写はそんな青年の不穏な感じを強調するつもりで書いた気がする。あとなんか朝っていいし。っていうかなんか書いててどこまで後ずけなのかわかんなくなってきたんだけどとりあえず猫に何処に?っていうセリフはほんとだった気がするんですけど。

 

で、何がダメだったかというともっともっと青年の葛藤とか不穏な感じの描写を多くしていればよかったのかなぁと思う。スルスル進みすぎたのかも。そうすれば最後の猫のセリフがもっと生きたのかなぁ。。どうでしょう。なんかどどっ〜っと終わったぞ、おい、みたいな。

 

なんとなく雰囲気は伝わるけど、ごめんなんかよくわかんないや!って印象を受けた人が多かったかもしれません。わざわざ読んでくれた人すいません。そして感想を書いてくれた人はもっとごめんなさい。なんとなくコメントしずらかったと思います。言い訳すると時間足りませんでした。

 

 

次回はもうちょっとたぶん色々がんばります。あとまだ一回も感想書けてなくてなんかすいません。過去の作品が埋もれていってしまうのは残念だなぁと思うのでも少ししたら、ココロのベスト10、第1位〜第10位はこんな曲だった〜ってな具合に感想書けたりしたらいいなぁなんて思ったりしております。

   

 

 

 

全然関係ないんだけど、funny Videoっていうコメントがなんか面白かったので。

 

 

 おぅれっっ!!

 

 

 

 

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震災関連のお涙ちょうだい系に編集されたドキュメンタリーほど失礼なものはないですよね。淡々と事実を切り取ってあくまでも途中経過を伝える編集の仕方がいいなと思うこの頃です。あくまでも今はこうですっていう視点で伝えてほしい。ってか自分が当事者だったらウザイよなぁと。こっちはこっちで毎日ちゃんと生きてるからほっといてよ、てかあなたの1日とこっちの1日でそんなに差があるような扱いしないでくれよっていう感じというか。

 

復興は着々と進んでいるみたいな言い方もされるけど、地域によっては計画の1/4も進んでなかったりするそうです。

 

 

交差点

 

ダメだ。。眠い。。。超眠い。午前3時。。あと2時間。そしたら僕は、この時間と空間から、解放される。恐らく寿命真近であろう、微かに薄暗い光の蛍光灯を見ていると、シンパシーを感じてしまうあたり、もう、結構ヤバいかもしれない。帰りたい。一刻も早く。今日も華麗に沈みたい。ベッドに。

 

「こんばんわ。どうされましたか。」

「今日の夜ー、7時くらいからだと、思うんですけど、なんか急にこのあたりが、めちゃくちゃ痛くて。もしかして盲腸とかだったりするんでしょうか。」

「大丈夫ですか。わかりました、間もなくお呼び致しますので保険証をお出しになってそちらにお掛けになって、お待ちください。」

 

こんばんわって、前提を無視した言葉。そして大丈夫ですかって、なんて適当な言葉。っていうか感情移入してると疲れるんす。保たないんす。だって仕事ってこういう感じっしょ?僕はこの目の前の病人を救ってやる事もできないですし。Mr.doctor、僕が此処にいる理由を教えてくれませんか。

 

「お疲れ様。」

 

 

通りに面したパン屋さんのシャッターが上がり、新聞配達のお兄さんの乗ったバイクが僕の横を通過していく。反対側の歩道を毛糸の帽子を被ったおじぃちゃんが犬の散歩をしながら歩いていて、髪の毛を後ろでぎゅっと一本に結わえた制服姿の女の子が自転車を立ちこぎして、僕の向こうからやってくる。白く差し込む光とひんやり澄んだ空気と一緒に、まちは今日も静かに始まっていく。 

 

信号が黄色から赤に変わった。

道路を挟んで僕の向こう側には一匹の野良猫がいる。

 

 

「僕はこれから帰るけど君は?」

「何処に?」

 

 

 

 


短編小説の集い「のべらっくす」

 

 

帰らない猫もいるのかなって思って書いてみました。続きを書いて格好よく終わらせる自信がなく、なんかすみませんがこれで提出させてください。

 

 

未来の僕か一人のあなた

 

ぜろすけさん、短歌の感想もありがとう。今回のべらっくす出せないかもなーって思ってたけど褒めてもらえたんでちょっとがんばるか〜って思ってるところです。明日になったらわからないけど。

 

 

自分も最近、このエントリーと同じような事考えてました。

 


定期的エモ雑感2 - 無要の葉

 

極端なこといえば、未来の自分か一人の人間だけに向けられたものが、いちばん力のあるものだと思っています。

 

自分が伝えたいメッセージって何だろうって考えた時に、たいしてないよなぁってちょっと前に思ったんですよ。「好きです」「嫌いです」「ごめんなさい」「ありがとう」「セックスしたい」「脇毛は剃ってほしい」くらいかなぁと。振り返って見てみれば、大概が誰のためでもなくほとんど自分に向けて言ってることだなぁと。あなたに伝えたい事がある、って本当に尊い事ですね。つたえたいことが、あるんだ。

  

 

浪人時代に通ってた予備校の英語の名物講師がよく、

 

「一人のため。一人の人のためだけに伝えなさい。それに価値があります。」

 

って言ってたんですよ。

あと授業中になんの脈略もなく、

 

「私にぃぃいい!!!!妻との夜は、、、ありませんっっ!!!」

 

って言いだしたり、

 

「この単語は絶対出る!!!でる単語!!でる単だ!!!!!」

 

 

って、取り上げる単語はことごとく出ない単語だったりと、なんでコイツが人気講師なんだっていう滅茶苦茶な人だったわけですが、今となっては結構いい事言ってたなと思ったりします。英語の先生ですが。

 

 

えーとすいません、なんかとってもいいこと書けそうと思ったけど、予備校講師のこと書いたらどうでもよくなってしまいました。すいません。あれです。「好き」って大事だよねって事です。それだけ。あなたの好きは最高で、とってもきっと素晴らしいから大丈夫だよって事です。

 

何かを表現するっていうのは本質的に馬鹿で滑稽な行為なんだと思います。でもだからこそ人はいとおしいと思うし惹かれるのだと思います。イタイものと最高なものはほんと紙一重。公開オナニー。イヤん。

 

よく言われる力を入れて書いたものほどなぜか褒めてもらえない事象も、この変と関係してるのかもしれないですね。無防備なエロほど興奮するというか。狙ったエロってなんかエロくないじゃないですか。

 

 

あと、生まれ変わったらお笑い芸人になりたいです。たった一人に向けた笑いをつくれるお笑い芸人になりたい。いやでも人気モノにはなりたいな〜。あと一度でいいから「OkOkokOkOkお〜ぅけぇ〜い!俺はぜぇ〜んぶっ、笑いに変えますんでぇえええぇ〜!!」って言ってみたい。

 

 

 

スーパーダーンス!!! 

 

 

春と冬、そして野々村スーパーBOY。

 

もう春なんですかね?冬ですかね?あぁ〜そうですか。春になるとこの曲が聞きたくなります。高校生ですね。とくにこの曲に関連したエモいエピソードがあるわけではなく、春の日差しが気持ち良いいベッドの上で、繰り返し聴いていたんですよっていうだけの事なんです、すいません。このアルバムが以降の宇多田カラーの原型質だと勝手に私は思っております。1stも最高だけどね。Its Automanbo。

 

 

 

春の話しておいてなんだけど、吹雪の中外で聴いたYMOライディーンはとてもエモかった。ワープ感が半端なかった。

 

 

 

野々村スーパーボーイ。 

 

 

 

はてな題詠「短歌の目」

はてな題詠「短歌の目」

 

こちら参加します。

 

 

 

 

1.白

白下げて赤だけずっと上げていろ 続きはねぇよてか知らねぇし 

 

2.チョコ

知ってるよ? みんなにあげたチョコレート 俺とあいつの同じでいいの?  

 

3.雪

雪降る夜サンタが僕に言うんです 「君って本当しょうもないぜ!」

 

4.あなた

「どうしてよ? たくさんあなた掘ったのよ?穴沢山よ?あなたのためよ? 」

  

5.板

板前の君が大きく見える夜  君は俺の向こうになに思う 

  

6.瓜

「親父さんおいらに瓜を分けてくれ」「お前の下駄と交換するか?」

 

7.外

外でしたいそんなあなたにささやくわ 公然わいせぇ〜 公然わいせぇ〜

 

8.夜 

眠れない イヤフォンから鳴る音が夜に光って明日はくるよ

 

9.おでん

不機嫌におでんをつつく君だから 僕の大好きなたまごをやるよ

 

10.卒業 

「君が卒業するのはいつですか?」「そんなあなたはいつなんすか?」

 

 

 

 

とりあえず5.7.5.7.7にハメてみたら短歌じゃなくて標語になってしまたー。初心者という事でお許しを。。

 

 

甘党

4年間。っつーか1460日。マジであっという間に4年になっちまった。過去、現在、未来。あっという間に時間は過ぎてしまったようだけど、4年前のオレと今のオレ。1浪してるから正確には5年か?退化??完全に羽化するタイミングを逃してしまったってか??バカやろう、まだ始まってもいねぇよ。とかって。過去、現在、未来。さぁ今のオレはドコよ?山積みの漫画、垂れ流しのTV、横たわるアコギ、ビールの空き缶、飲みかけのコーラ、ティッシュなトイレットペーパー、ベタベタとステッカーを貼ったノートPC、ずっと微笑んでるエロ本、干しっぱなしのパンツと靴下、キャバ嬢からもらった名刺、レトルト食品の詰まったダンボール、小さなコタツ。オレの部屋にはなんだってある。なんでもあるけど、なんにもない。なんにもないけど、なんでもある。ってかカオス。カオスは時間が経てばいずれコスモスになるって事を一人暮らしをするようになって分かった。てかマー坊さぁ。てめぇ3日目だぞ。そろそろ自分の家に帰ったらどうよ?

 

「そういえばヤマちゃん、マキちゃんスッチーになるらしいね。」

「へぇー。ぽいぽい。そんな感じじゃん。美人だしな。ってかいつ聞いたん?」

「いやブログに書いてある。今見たべした。」

「は!!!?ってか、はっ!!!!!?ってかナニ!!?マキちゃんブログやってんの!!?」

「んだよ。」

「おめぇマジでWACKだわ!!!なんでそれ今までオレに教えなかったん!!?っつかマー坊マジでワックだわっ!!!」

「ヤマちゃん知ってると思ってたべした。」

「いやマー坊まじないわー!!ってかまじないわー!!」

「ははっ!」

「ってかなんていうブログよ!!?ブログ名教えろ早く!ってかアメブロだな!?なぁアメブロだよな!?」

「FC2」

「え…」

「FC2。」

…」

「マキのにーちじょっ!!」

「ぱねぇ…」

 

なんでFC2にしたんだろ。料理日記とか今日のコーディネイトとか友達とディズニーランドに行った事とか。これ、アメブロだってマキちゃん。FC2でこんなブログ書くなんて、マキちゃんアバンギャルドすぎるよ!

 

「ヤマちゃんは就活しねぇの?」

「何それ食えんの?」

「親泣くぞ?」

「うぇーんって?」

「声ださねぇな。静かに泣くごっだよ。」

「マジでか。」

「ミュージシャンになるならなるで、もっとちゃんとがんばんねーとだめだっぺよ。」

「がんばってるミュージシャンとかだせぇし。オレの目指すタイプじゃないし。」

「そんな甘い世界じゃねぇーっぺよー。」

「ワタクシ、youtuberに、なりたい。」

「パクリだべした、それ。」

「つかマー坊はホント実家帰んの?実家帰ってどうすんのよ?ぜぇっってーつまんないっしょ。」

「だってよー東京に4年間いたけどなんかあったか。東京ってキラキラしてっけど、でも東京ってなんもねぇじゃん。なんか時間もはやぇしさ。オレもっとゆっくり生きてぇべよ。」

「マー坊つまんねぇわ。おめえはマジつまんねぇ。」

「うっせーべした。ほっとけべした。」

 

腹いせに理由もなくスマホを親指でストロークして、流れていく事柄を眺めてたってなんも変わらないって事くらいはわかってるんだけど、流れていく事柄をすくってそこに光を見出してまた少し前に進む。そういう感じじゃないのかなーとも、思ったりしている。

 

 

「うぃーっす!」

「シュンか。」

「ケーキ買ってきたぞ。」

「シュンちゃんナイスだべした!!」

「だべー。」

 

 

シュン別名、意識孝夫。いつからかシュンはカネを稼ぐことがイキガイになっちまいバイトバイトの毎日で就職は考えておらず、自分で事業を起こす予定らしい。今のバイト先で学んだことを生かして企業をするんだそうだ。ってかシュン、忙しいならウチに来んなよ。なんか眩しいよ。

 

「これ駅前のケーキ?」

「だよ。」

「まじかー。あそこのケーキ甘いんだよなぁー。どんだけ砂糖入ってんだよこれよー。」

「じゃぁ山ちゃんは食うなよ。」

「でも美味いんだよなー。でも砂糖たくさん入ってんだよなー、きっと。ほんとなんでもそうだけどよ困った事に不健康なもんほど美味いんだよなぁー。」

「健康で美味いもんだってあるべした?」

「けどなんかそういうのワクワクしねぇじゃん。」

「確かにねー。わかるわー。キシリトールのガムみたいな?」

「いやちょっと違うなそれ。キシリトールは美味しくはないっしょ。健康にいいけど。」

「オカラクッキー!健康によくて美味いべした。」

「女子かよ。」

「なんかオレにあだりつよぐねぇ?」

「マー坊、気のせいだ。」

 

白い箱の中からシュンがアップルパイを摘んで口の中に運んだ。デカデカ光るシロップのツヤとその上にだらしなく乗っかっているバニラのアイス。見るからに一番甘そうだけどシュンが食べる姿は本当に美味そうだ。

 

「ちょーうめぇ。」 

「シュンはアップルパイ似合うよな。」

「どういう意味よ?」

「似合うってことよ。」

どういう意味よ?」

「シュンはよぉー、なんか欲望にまっすぐじゃん?だからよ。アップルパイってなんか欲望って感じじゃん?一番甘そうだしよ。」

「意味わかんねぇ。」

「やべぇ言った俺も意味わかんねぇ。」

「まぁけど、オレは確かに欲望に正直だな。金ほしいし。」

「でも金のために生きるって、なんか負けてねぇ?」

「シュンちゃん、金だけじゃねぇべした。」

「じゃあ、何が勝ちよ?」

「いや何が勝ちっつうかー」

「欲望ってパワーじゃん。富とか名声。そういうのが動機でよくない?オレがお金を稼ぐってことは、誰かを幸せにするってことじゃん?誰かのニーズを満たすからお金がうまれるわけじゃん?」

「お金稼がなくても社会貢献はできるっぺよ?」

「お金稼いでも社会貢献はできるじゃん?」

「いやまぁー、そうだけんども。」

「大学での4年間あっという間だったじゃん?けどこの4年間で何もできなかった。そうこうしてる間に人生終わっちまうんだよ。だからオレは自分の気持ちに正直に進む。欲望に目背けてたって何もはじまんねぇじゃん。でもなぁ、でもなぁってばかり言ってっとなんも始まんねぇよ。」

 

シュン、わかるわ。その感じ。でもシュンとオレが違う事もわかるわ。

 

「失敗したらどうすんの?」

「ってか失敗すること考えてない。失敗する事考えるから失敗するんだよ。」

「シュンちゃん、それもう負けてると思うよ。欲望に正直かもしんないけど欲望に負けてる。人生そんなに甘くないべした。シュンちゃんが食ったアップルパイだって美味いかもしんないけど、砂糖めちゃくちゃ使ってるべよ?ちゃんとリスクも考えねぇと大変な事になっぞ。」

 

マー坊、わかるわ。珍しくいい事いった。でもマー坊とオレが違う事もわかるわ。あとオレの方がもっといい事言うわ。

 

「マー坊はやっぱつまんねぇ。ってかヤマちゃんは俺と同じアップルパイだよな?」

「うーんおれオッパイ。」

「上手くねぇべした。」

 

 

 

 


【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

 

 

ほんとはもっとエモくてじーんと来る感じにする予定だったんですけど、ダメですねぇ。むずいっす。